石垣島から離島巡りを満喫!八重山諸島の魅力をご紹介
目次
八重山諸島の玄関口!
石垣島ってどんなところ?
八重山諸島の玄関口、石垣島は、沖縄本島那覇から南西へ約410kmの地点に位置する日本最南西端の八重山諸島の主島です。沖縄本島、西表島に次ぐ県内で3番目に大きな島で、南国特有の亜熱帯海洋性の温暖な気候と、サンゴ礁の海に囲まれた豊かで美しい自然に溢れた島です。
その一方で、石垣市は西表島、竹富島、小浜島などからなる八重山諸島の経済や観光の中核を担う発達した都市機能を併せ持ったリゾートシティでもあります。
石垣島の魅力
石垣島は、島の中心地にホテルや飲食店、お土産物店などがコンパクトにまとまり、数十分車を郊外に走らせれば、サトウキビ畑やパイナップル畑、沖縄に多く見られる赤瓦の民家が見られるという豊かな自然と昔ながらの景色が両方満喫できるところが魅力です。
そして何といっても、透明度の高い海が魅力で、一面に広がるサンゴ礁とカラフルな熱帯魚の群れの美しさは息をのむほどといわれています。また、マンタとの遭遇率がとても高いことから世界中から多くのダイバーが訪れるほどです。
石垣島の魅力は、自然だけではありません。沖縄本島とは違う独自の食文化が育まれている石垣島ならではのグルメも魅力の1つです。さらに、石垣島から八重山諸島の他の島々へは日帰りで行くこともでき、そのアクセスの良さも魅力といえるでしょう。
石垣島の天気・服装
石垣島は、日本の中で年間を通して気温の変動が最も少ないエリアの1つといわれています。年間を通して比較的過ごしやすい地域ではありますが、年中Tシャツで過ごすことは難しいといえるでしょう。
そこで、それぞれの季節の気候とおすすめの服装をまとめましたので、訪れる季節に合わせて参考にしてみてください。
まず、3月~5月の春ですが、3月でも平均気温が20度を超えており、半袖でも過ごすことができる気候となっています。ただ、北風が吹いて寒い日もあるので長袖はあったほうが良いでしょう。
5月に入る頃から気温は30℃近くになります。日差しも強いため、帽子や日焼け止め、長袖シャツなどが必須です。また、石垣島の梅雨は平年5月中旬〜6月中旬までです。亜熱帯ならではの短時間で滝のように降る雨が特徴で、最低気温は平均で27.1℃あります。本土のようなジメジメとした梅雨とは違い、雨がやむと湿気はあまりありません。この時期に訪れる際は雨具を忘れずに持参しましょう。
夏真っ盛りの7月、8月になると、最高気温が30℃を超える真夏日が続きます。この時期はタンクトップや半袖Tシャツ、短パン、サンダルといったスタイルで1日過ごせますが、かなり日差しが強いため、サングラスや日焼け止めが必須です。また、室内の冷房対策として、カーディガンや薄手のジャケットなどがあると良いでしょう。8月は台風が最も多く接近する季節のため、台風情報をこまめにチェックしてください。
9月~11月の秋の中でも、9月は夏同様に気温が高く、日差しも強めのため夏と同じ服装で問題無いでしょう。10月頃から少しずつ気温が下がってきます。昼間は暑くても、朝晩は冷えてくるので、長袖、長ズボンが必要でしょう。
12月~2月の冬の平均気温は18℃ほどで本土の春とさほど差異はありません。しかしながら海沿いは冷たい北風が吹き、気温以上に肌寒く感じられるので、ジャケットや薄手のコートなどの厚着が必要です。
石垣島から行ける離島をご紹介
石垣島が八重山諸島の玄関口といわれている理由は、石垣島港離島ターミナルから7つの離島へ渡ることができるからです。毎日定期船が出ていて、例えば近距離の竹富島なら1日に21往復もの便数があり、基本的にはどこの島も日帰りが可能です。
そこで、石垣島から行ける離島についてそれぞれご紹介していきます。
西表島
西表島は、石垣島からフェリーで50分ほどの距離にあり、沖縄で本島の次に広い面積をもつ島です。なんと島の9割が亜熱帯のジャングルで覆われています。
海水と淡水がバランスよく混ざる環境でしか生息しないマングローブや、特別天然記念物のカンムリワシ、イリオモテヤマネコなど、ここだけの自然が数多く存在します。
小浜島
八重山諸島のほぼ中央にあることから「八重山のへそ」と呼ばれている小浜島へは、石垣島からフェリーで30分ほどで行けます。周囲約17kmの小さな島ですが、大きなリゾートホテルが2つあり、ゴルフ場もあるリゾート島です。
NHKの朝の連続テレビ「ちゅらさん」の舞台として有名になり、ゆかりのある施設が今も残されています。
竹富島
石垣島から一番近い島の竹富島は、フェリーで15分ほどの距離にあり、周囲9kmと小さな島のため、1日ゆっくり観光しても日帰りで十分楽します。
現代的な建物はなく、赤瓦の家屋で統一され、白砂の道に真っ赤な花々、石垣で囲まれた古民家、青々とした空など、古き良き琉球の町並みが今も残るのが魅力です。
波照間島
一般の旅行客が行くことができる日本の最南端が、波照間島です。石垣島から高速船で1時間ほどで行ける、美しい海とのどかな自然が魅力の島です。ハテルマブルーと呼ばれる海の青さは、息をのむほどといわれています。
また、星空の美しさも日本随一で、星空観測タワーからは、天体望遠鏡ではるか彼方の星々を観測することができます。
鳩間島
鳩間島の瑠璃色に輝く海の美しさは、鳩間ブルーとも呼ばれており、八重山屈指の透明度を誇ります。石垣島からは、フェリーで50分ほどで行けます。
観光地化がほとんどされておらず、手つかずのサンゴ礁と、昔ながらの沖縄の文化が残るのどかな島です。
黒島
石垣島からフェリーで30分ほどの距離にある黒島は、上空から見下ろすとハートの形にみえることから、恋愛のパワースポットとして人気の名所になっています。
また、人の数より牛の数が多いのが特徴で、島の大部分が牧場になっており北海道の大自然を思わせるのんびりとした島です。
与那国島
与那国島へは、石垣島からフェリーが週2便出ていますが、非常に波の高い航路で、かなりの揺れになることもあるので、船酔いが心配な方は飛行機がおすすめです。飛行機であれば石垣島から30分ほどで到着します。日本最西端にあり、日本で一番最後に太陽が沈む島です。
与那国島の魅力は、南国の離島らしい美しいビーチに限らず、雄大な断崖絶壁や神秘的な海底遺跡など、ダイナミックな自然を楽しめるところです。
各離島のおすすめスポット
石垣島からフェリーなどで行ける離島についてご紹介しました。どの島も魅力的で訪れてみたいと思われた方もいらっしゃるでしょう。
そこで次に、それぞれの離島のおすすめのスポットについて詳しくご紹介していきます。石垣島への旅行をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
西表島
西表島は、東洋のガラパゴスと呼ばれており、今もなお古代の自然が残る島です。そのため、アクティビティも観光スポットも数多くあるのが特徴です。西表島は、平地がほとんどないため、島内観光にはレンタカーやタクシー、路線バスでまわることをおすすめします。
①ピナイサーラの滝
ヒナイ川上流にあるピナイサーラの滝は、沖縄県で最大の落差があることが特徴であり、西表島で人気のある観光スポットです。
名称である「ピナイ」は「ひげ」、「サーラ」は「下がったもの」を指しており、遠いところからピナイサーラの滝を見ると老人の長いあごひげのように見えることが由来しています。滝の上からは、落差55mの迫力満点の滝を見ることができる他、きれいな海や森などの絶景を楽しむことができます。
②由布島
由布島は、西表島から向かうことができる周囲約2kmの小さな島です。西表島の東海岸からおよそ400mの場所にあり、浅瀬の海を水牛車を利用して渡ることができます。水牛はそれぞれ個性が異なるため、見比べてみるのも良いでしょう。
ゆったりとした時間を過ごしながら由布島へ向かうことができるため、多くの方が訪れています。
③バラス島
バラス島はサンゴ礁の欠片が集まってできている、面積約1k㎡の無人島です。潮位が100センチ未満の干潮時にのみ現れる島であるため、奇跡の島とも呼ばれています。
真っ白なビーチが特徴であり、シュノーケリングを楽しめるスポットとしても人気があります。
小浜島
小浜島は、自転車で半日、レンタルバイクだと3時間ほどで一周できる小さな島です。島の周囲はエメラルドグリーンの海とサンゴ礁に囲まれており、島の中央には標高99mの大岳があり、頂上からは八重山諸島が一望できます。
そんな小浜島のおすすめスポットをご紹介します。
①トゥマールビーチ
小浜島で最も有名なスポットのトゥマールビーチは、白砂にエメラルドグリーンの海が広がり、手付かずの自然が残る静かな海が魅力です。小浜港から歩いて5分ほどの場所にあり、遠浅のビーチなので、小さな子ども連れの家族や水遊び、シュノーケリングなど軽く水遊びしたい方には最適な場所でしょう。
②シュガーロード
どこまでもまっすぐに続く小道の両脇に一面のサトウキビ畑が広がる、写真スポットとしても人気の高い場所がシュガーロードです。NHKの朝の連続ドラマ「ちゅらさん」の舞台にもなっており、自転車で巡るのが人気となっています。
③幻の島
最後にご紹介する幻の島は、正式名称を浜島といい、潮位によって月のような形をしたり、半月のような形をするなど、時間によって形を変える不思議な島です。小浜島からフェリーに乗って10分ほどで行ける無人島で、木の一本も生えておらず、360度パノラマビューの海に囲まれた島です。
竹富島
竹富島は、赤瓦屋根の家々やサンゴの石垣、白砂の道、屋根の上のシーサー、亜熱帯の花々が咲くなど沖縄の原風景が残るのどかな島です。水牛車に揺られながら、集落をまわるのもこの島ならではの楽しみ方ですが、その他にも様々なおすすめスポットがあります。
①コンドイビーチ
竹富島の西部に位置するのがコンドイビーチです。真っ白な砂浜とブルーに輝く海のコントラストはまさに絶景で、抜群の透明度を誇る竹富島では外せない人気スポットです。遠浅で干潮時には沖合の砂地が現れ、波も穏やかなので小さな子ども連れの家族にもぴったりでしょう。
②西桟橋
西桟橋は、国の登録有形文化財であり、夕日を眺める絶景スポットとして人気の高い場所です。海に向かって伸びる桟橋から沈む夕焼けが大変美しいため、多くの映画やドラマのロケ地として使われています。
③星砂の浜(カイジ浜)
コンドイ浜に隣接するカイジ浜は、別名「星砂の浜」と呼ばれ、手のひらに浜辺の砂をつけてみると、星の形をした星砂が見つかります。砂浜を持ち帰ることはできませんが、ビーチ入り口付近にある売店で販売していますので、旅の記念に購入してみてはいかがでしょうか。
鳩間島
昔懐かしい沖縄の情緒が今も感じられる鳩間島は、アオサンゴ群落のある北海岸をはじめとし、そのほとんどが自然のままで手つかずの美しい浜などが魅力の島です。歩いてまわれるぐらいの大きさの島なので、静かな空気を感じながらのんびりと徒歩での散策がおすすめです。
そんな鳩間島のおすすめスポットをご紹介します。
①夫婦岩
夫婦岩とは、一周道路の北西部にある夫婦円満の岩です。2つの岩を大きなガジュマルの木が覆っているのが特徴です。昔、この地一帯は畑が広がっており、それを耕していた夫婦がとても仲が良かったことから、この夫婦にちなんで夫婦岩と呼ばれるようになりました。心温まるパワースポットです。
②屋良浜
鳩間島で人気のおすすめスポットが島で一番長い白砂の広い屋良浜です。海の向こうに雄大な西表島を一望でき、日が暮れると美しい夕焼けが見られるスポットでもあります。波は穏やかで、海水浴やシュノーケリングが楽しめるところが特徴です。また、静かな浜なのでのんびり読書もおすすめです。
③前の浜
港や集落のすぐ前に広がる浜が前の浜です。真っ白なパウダーサンドと透明度抜群の海が広がります。防波堤に囲まれているため、波も穏やかで水深も浅く、一番島で観光しやすいビーチとして知られています。豊年祭の爬龍船競漕が行われることでも有名です。
黒島
黒島は、コンビニやスーパー、交番もない実にのどかな島です。民家も少なく街灯もあまりないため、日本では観測するのが珍しい南十字星や、カノープスといった星座を見ることができます。
そんな静かな島、黒島でのおすすめ観光スポットをご紹介します。
①黒島研究所
黒島研究所は、沖縄県でもっとも歴史ある海洋生物の研究所です。ここでは、石西礁湖のウミガメ類やサンゴなどの研究を行っています。飼育中のウミガメやヤシガニ、サメなどを一般公開しているので観察ができたり、ウミガメのえさやりなどの体験もできます。研究所という名称ですが、サンゴの標本や黒島に住む動物、民具などの展示もあり盛りだくさんの施設です。
②伊古桟橋
かつて石垣島から船が行き来していた古い桟橋が伊古桟橋です。現在は船着き場としては使用されておらず、国の有形文化財に登録されています。この桟橋の魅力は、満潮と干潮の時では、全く異なる表情をみせることです。
遠浅の海に向かって延びる全長354mの伊古桟橋は、真っ青な海の先に石垣島や西表島を望むことができ、インスタ映えスポットとしてもおすすめです。
③仲本海岸
沖縄の数ある海岸の中でも上位を争う綺麗な海岸で知られているのが、仲本海岸です。熱帯魚やサンゴに数多く出会えることから仲本海岸は天然の博物館と呼ばれており、ダイビングがおすすめのスポットです。
干潮時になると「イノー」と呼ばれる潮だまりにいる熱帯魚を眺めることができたり、それまで海に沈んでいたサンゴ礁が姿を現すのでその上を歩くなどして楽しむことができます。ただし、潮の流れがかなり強い場所もあるので、注意して楽しんでください。
与那国島
隣接する台湾とは、約111kmの距離にあり、沖縄本島よりも台湾の方が近い距離にある与那国島からは、年に数回、台湾の山並みが見えることもあります。荒々しい波が打ち付ける断崖絶壁の景観など、自然・文化・歴史全てが八重山のどの島にもない独特の雰囲気が魅力です。
ここからは、そんな与那国島のおすすめスポットをご紹介します。
①西崎・日本最西端の碑
日本最西端である場所が、西へと突き出た岬の西崎です。条件に恵まれた日には、台湾の島影をうっすらと視界に捉えることができます。見晴らしの良い丘になっており、清々しい色を見ながらどこまでも広がる海に思いを馳せることができる与那国島ならではのスポットです。
また、岬には展望台から見る素晴らしい景色のほかに日本最西端の碑や西崎灯台などの見どころもあります。
②Dr.コトー診療所
Dr.コトー診療所の舞台となった「志木那島診療所」は、今でも待合室や入院室などが撮影時そのままの姿で残されおり、ドラマのセットとは思えぬほどの再現度を誇っています。白衣を着て記念撮影もできるので、作品の世界観をとことん味わえます。ファンにはたまらないスポットでしょう。
③海底地形/海底遺跡
南の海岸線に全長約100m、幅約60m、高さ約25mと迫力のスケールで海底に存在する海底地形も与那国島のおすすめの観光スポットです。
実はこの海底地形、まるで遺跡のように直線的な構造をしており、城門のような場所があれば、神殿の役割を果たしていたと思われるメインテラスのような場所もあり、さらには御神体のような岩まであります。
祭壇のような部分が見られるなど、まさに人工的な構造物と思わせられることから「海底遺跡」とも呼ばれています。記録がないため人工物なのか自然にできたものなのか、真相は不明の神秘のスポットをダイビングツアーに参加してその目で体感してみてください。
波照間島
「果てのウルマ(珊瑚礁)の島」を語源とする波照間島は、日本最南端の有人島です。波照間島には電車やバスなどの公共交通機関は通っておらず、コンビニやチェーン店もないため、夜は集落を離れると真っ暗になります。
しかし、そんなのどかな風景が島の魅力で、街灯も少ないことから住宅地から少し離れるだけで満天の星を見ることができ、天の川が肉眼で確認できるほどです。
ゆったりとした時間を思う存分味わえる波照間島のおすすめスポットをご紹介します。
①北浜(ニシハマ)
現地の言葉で「北」を意味する「ニシ」と名付けられた北浜は、真っ白な砂浜と美しい波照間ブルーの海からなる絶景で、沖縄一美しいとの呼び声も高いビーチです。
波照間島内で唯一遊泳可能なビーチで、シャワーやトイレ、更衣室なども完備されています。遠浅ながら適度に深さもあるため、シュノーケリングに適しており、運が良ければウミガメに出会えることもあります。
②コート盛
コート盛とは、琉球石灰岩を積み上げた石垣のようなもので波照間港から集落へと向かう道の途中にあります。琉球王朝時代につくられ、海上や往来する船を監視していたと伝えられている遠見台です。4mの高さに加え、標高約60mの場所にあるので非常に眺めが良く、島を一望することができます。
③波照間島灯台
波照間島灯台は、1959年に琉球王府によって建設された、波照間島のシンボル的存在の灯台です。灯台と言えば岬の先に立っているというイメージですが、こちらの灯台は島内中心部の高台にあります。
のどかな畑が広がる風景の中にそびえ立つ真っ白な姿が印象的で、周辺にはヤギもいるなど他ではなかなかみられない光景が魅力です。
まとめ
今回は、石垣島と石垣島から行ける離島についてご紹介しました。
温暖な気候と、透明度が高くブルーがなんとも美しい海に囲まれた自然豊かな島々はともて魅力的です。それぞれの島は季節ごとに表情が変わるため、何度訪れても飽きることはないでしょう。
ぜひ様々な表情を見せてくれる石垣島をはじめとする八重山諸島に、足を運んでみてください。最後までご覧いただきありがとうございました。