石垣島の観光タクシーツアー

続いて、石垣島の観光タクシーツアーで、よく行程に組みこまれているスポットについてご紹介していきます。
ここでご紹介するのは、石垣島の気候がつくり出す自然が楽しめるスポットや石垣島の文化を体験できるスポット、沖縄の歴史を感じさせるスポットなど、石垣島をあらゆる側面から感じられるところばかりです。
観光スポット選びにお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください！

川平湾

川平湾(かびらわん)は、石垣島の北西部にある石垣島屈指の観光スポットです。
1997年(平成9年)に国指定の文化財としての「名勝」に指定され、2007年(平成19年)には国立公園の指定地域となりました。
また、川平湾は日本百景にも選ばれています。
川平湾がこのような称号を与えられている理由は、エメラルドグリーンに染まった海と白いビーチと海に点々と浮かぶ島々の美しさにあります。
この景色は、川平湾にある川平公園の展望台から見ることが可能です。
この美しいロケーションで楽しめるのが、シュノーケリングとグラスボートといったマリンアクティビティです。
シュノーケリングで川平湾に生息する生き物たちと一緒に泳いだり、グラスボートで川平湾の生態系を観察できたりと、南国石垣島を堪能する定番スポットとなっています。
なお、川平湾は潮の流れが早く、遊泳禁止となっていますので注意しましょう。

唐人墓

唐人墓(とうじんばか)は、石垣島の南西部に位置する、とある事件で犠牲となった中国人を祀ったお墓です。
そのとある事件とは、1852年に起こったバウン号事件です。
アメリカの商船ロバートバウン号に乗っていた中国人労働者が、船内で行われていた虐待に対して暴動を起こしました。
この際にロバートバウン号は座礁し、380人の中国人労働者とアメリカ人1人が石垣島に上陸し、その報告を受けて石垣島に派遣されたイギリス兵による捜索が始まります。
その捜索から逃れようとしていた中国人労働者はイギリス兵による銃撃を受けたり、自殺・餓死・病気などで命を落としてしまいます。
翌年の1853年、生き残った172人が中国に帰還できたものの、結果的にはこの一連のできごとにより、128人の犠牲者が出ました。
この128人の犠牲者を弔うため、1971年(昭和46年)に建てられたのが唐人墓です。
そのため、建築様式は中国風となっています。
唐人墓には他にも、第二次世界大戦中のアメリカ人犠牲者の慰霊碑や平和祈願の碑などがあります。
この場所は、沖縄の歴史を語る上で重要な場所といえるでしょう。
また、唐人墓は海の近くに建てられたということもあり、石垣島の海を一望できるスポットで、西側に面していることからサンセットが有名です。
唐人墓を訪れた際はサンセットをバックに、歴史に想いを馳せてみましょう。

石垣島鍾乳洞

石垣島鍾乳洞は、石垣島の市街地から車で8分ほど北上したところにあります。
サンゴ礁の海底が20万年という長い年月をかけて隆起してつくりあげてきた、石垣島最大の鍾乳洞です。
石垣島鍾乳洞の見どころスポットは、長さ40m・幅20m・高さ6mの大きな空洞に広がる神々の彫刻の森と、ジブリ作品の「となりのトトロ」に登場するキャラクターのトトロに似ていると話題になったトトロ鍾乳石の2つです。
さらに、イルミネーションが施されたエリアやシャコ貝の化石が見られるエリアなどもおすすめとなっています。
現在公開されている区間は30分ほどで回ることができます。
鍾乳洞の入口では、石垣島の動植物が見られるエリアやお土産探しにピッタリなエリア、石垣島ならではのグルメを味わえるエリアがあるのも魅力です。

石垣やいま村

石垣やいま村は、石垣島の西側にある体験型テーマパークです。
ここでは、国の有形文化財に登録されている沖縄伝統の古民家が建ち並び、かつての八重山の街並みを再現しています。
古き良き八重山の歌や踊りを体験できたり、当時の暮らしで使われていた道具を見ることができます。
石垣やいま村は、日本に存在するマングローブの中でも代表的な名蔵アンバルに隣接しているため、間近でマングローブを観察することが可能です。
また、石垣やいま村は動物の保護活動に力を入れており、八重山の生活に欠かせなかった水牛や、絶滅危惧種に指定されて国の天然記念物であるカンムリワシが飼育されています。
他にも、石垣やいま村では、リスザルを飼育していています。
リスザルは、亜熱帯地域に生息している動物です。
石垣島の気候とよく似ているため、野生に近い状態を保ちつつ、石垣やいま村で過ごしています。
リスザルは人懐っこい動物で、肩や手に登ってくるので、エサやりをするなど、たくさん戯れることができます。
このように石垣島ならではの動物たちを近くで見られるのが、石垣やいま村の強みです。
石垣島の生活環境が織り成す自然や文化を楽しむことができるので、石垣やいま村は石垣島を堪能したいという方におすすめのスポットだといえるでしょう。

バンナ展望台

バンナ展望台は、石垣島の中央にそびえる標高230mのバンナ岳の中にあるバンナ公園に設置されています。
バンナ公園というのは、バンナ岳の稜線につくられた、290haの広大な公園です。
5つの区画にゾーニングされ、石垣島の生態系を観察できる自然観察広場、森のアクティビティが楽しめるふれあい子供広場、石垣島の森を散策できる森林散策広場などがあり、バンナ展望台はバンナスカイラインというバンナ公園を縦断できるエリアにあります。
バンナスカイラインは、バンナ岳山頂に近く、バンナ岳周辺には高い山が無いことから、石垣島の市街地や海を見渡すことができます。
バンナ展望台の中でも、エメラルドの海を見る展望台、渡り鳥観察所、南の島展望台がおすすめです。